***コトリの物語***そのコトリは冷たい氷の島にいました。そこにいる氷のネコに恋をしたから。 氷のネコは周りが氷で出来てて、キラキラ光ってとてもとても素敵でした。 コトリは大空を飛び、暖かい南の島へ向かう最中でしたが、 ふとその氷のネコに目を奪われ、 そしてもうしばらくそこにいました。 「あなたをを見てると、とてもとても幸せな気持ちになるの。 なんでかなぁ・・・」 コトリは飛ぶことも忘れて、氷のネコを見つめていました。 もうしばらく飛んでいませんでした。 目を離したすきに、氷のネコが溶けてしまうんじゃないかと心配だったから。 空を飛ぶ、他の鳥たちはそんなコトリに声をかけました。 「何してるの? キミは氷のコトリになるつもり?」 「一緒に飛ぼうよ! キミと一緒に飛んでみたいなぁ」 「そんなところにいたら、飛ぶことを忘れちゃうよ! おいでよ!」 でも、コトリは行くことが出来ずにいました。 このお話はどんなエンディングになるか、みなさんにお任せします。 コトリはいつか氷のコトリとなり、そこで一生を終えるのか・・・ 寒さに耐えられなくなり、氷のネコの傍で死んでしまうのか・・・ 何度も何度もやって来る、他のコトリの優しい誘いに心をほだされ、氷のネコにさよならするのか・・・ それとも氷のネコの氷が溶けたら、その背中には翼がついていて、二人で南の島へ飛んでいくのか・・・ 色々なエンディングが、どれもこれも可能です。 物語は自分で作っていけるもの。 そして、自分の人生は自分が主役の物語。 ジャンル別一覧
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